君と見上げる月
暗い空を太陽のように照らす満月
木の影も君の影もはっきりと見えて、街灯のないころはこんな月明かりで外を歩けていたんだろうな。
「月探検にいこうか?」
小さな君の手を引いて、満月の夜に繰りだす。
田んぼの真ん中を歩き、さらに街灯のないところへ。
「お母さん、月眩しいね!」
君の大きな目に、月が映る。
小さな手が月をつかもうとする。
「お団子買わなきゃね」
「そうだね、来月の満月の日はお団子持って月探検に
行こうか」
家に戻り、すやすやと眠りにつく君。
さっき君と見上げた月は、カーテンの下から君の寝顔を照らしているよ。
9/15/2025, 6:34:32 AM