母が亡くなった。
母は私の一番の理解者で私を支えてくれた人。
もう母がいないという恋しさに、溺れた瞬間で止まって息が苦しくて酸素を肺に送ることができない感覚。
私は母を誰よりも愛している。
本当のことなのに嘘で飾っていたことを誰にも打ち明けられなかった醜い自分を綺麗な嘘で着飾っていた。
本当を隠して生きるのも悲しい。それを誰かに悟られて同情なんてされたくもない。強がってしまっていた。
そんな嘘で着飾って生きていた私を母は抱きしめて、
「あなたはすごく綺麗ね」と涙目で、でも涙は零さず、綺麗な顔が少し崩れた母。向こうに置いてある全身鏡には、顔が真っ赤になって涙を流している醜かった私がいた。私はこんなになるまで嘘で着飾っていたのだと初めて知った。「これ以上醜くなりたくはないの」と言う私を気づいてあげられなくてごめんねと言っていると思えるほどの力で私を抱きしめてくれた。
母との最後の思い出
ブルーアンバー/backnumber
5/1/2026, 1:21:12 PM