きらめき #2
9月も過ぎ、もう夏も終盤に差し掛かったところで私は「夏祭り」に行った。気温はそれほど暑くなかったが、人混みの熱気がとても伝わってきた。
右を見ても左を見ても色々な屋台で囲まれている。どれにしようかなあ、と悩んでいたのもつかの間。私は欲しかったものを全て買っていた。
「よくお腹いっぱいにならないね」と友達が一言。
「だって、今年はもうお祭り来れないかもだし!」
食べ物を買って屋台の後ろの薄暗い家の影に座り、私たちは少し駄弁っていた。
«ドン»
地面の底から響き渡るような音。これはまさしく"花火"の音だった。「きれい…」と呟きしばらくそれを眺めていた私たち。実際、花火は建物のせいでよく見えなかったがその後ろから見えた少しのきらめきに感動し、見とれていた。
今年の夏はこれで終わりかな。まだ終わりたくないな。
9/4/2024, 1:55:06 PM