夏子

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10年ほど前に、我が家の真ん前の家に
1人暮らしのおばあちゃんがいた。
おばあちゃんは、とても繊細で
朝から晩まで血圧計を片手に一喜一憂
してはご近所さんに助けを求めていた
体調と言うのは個人差が大きいので
おばあちゃんの言い分も間違っては
いないのだけれど、「それで病院行く?」
くらいな勢いで私にも電話を掛けてきた
ふと時間を見ると夜中の12時前だったり
深夜、病院のロビーで待機なんて言う事も
あった…
周りから「あなたはやり過ぎよ」と
逆に呆れられたりもしたけれど
「誰かのためになるならば」と自分自身を
納得させながらお世話をした
けれど、人様に情をほどこす事で
我が身でなくとも、自分の大切な人たちに形を変えてかえってくる…
そんな経験も沢山した
だから、結局は「誰かのために…」は
巡り巡って我が身にかえってくる
これは、多分悪い事をしても一緒なんだと
いつも自分に言い聞かせながら生きている…

7/26/2024, 10:36:56 AM