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(執筆中…)

彼女はさながら太陽のような人だった。いつも明るくエネルギーに溢れ、彼女が現れると誰もが視線を惹きつけられた。
僕がはじめて彼女の存在に気がついたのは中学生になった時。どうやら同じ小学校で5年生の途中の頃に隣のクラスに転入してきたらしいけど、その時の印象はないに等しい。なぜ気がつかず過ごせていたのだろうか。

僕の所属する吹奏楽部は部員が多く、楽器ごとに校内散らばって練習するのが常だった。楽器の軽さとフットワークの軽い面々が多かった僕を含むトランペット隊は第2校舎の屋上の利用が特別許されていた。そこに移動する時、彼女を見つけた。といっても、同じ吹奏楽部の部員ではない。

2/23/2024, 7:28:42 AM