星 辰巳

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ぬるい炭酸と無口な君、小説にピッタリのお題だ。

例えば、夕暮れ時に隣同士で座っている2人。
2人の間に特別な会話は無くて、特に君は無口だった。
何度目か分からない沈黙が訪れる。
僕がふと君を見て、カシュッとすっかり気の抜けたぬるい炭酸を飲み干す。
「不味いなぁ」という呟きに、勿論返事は無かった。
みたいな?

書いていて思ったことがある。
小説の技法なのか何なのかはよく知らないが、たまにこういう一人称だけで人物を表すものを見る。
自分は割と、こういう感じも好きだ。

なぜ好きなのか、ちょっと考えてみた。
まず、自分は本は好きだけど、読むのは億劫なタイプだ。
だから手軽に読める短編や、ビジュアルブックが好き。

「君」や「僕」だけで人物が構成される小説は、ほぼ間違いなく短編に分類されるだろう。
何十ページも「君」と「僕」で間が持つとは思えない。
だから多分、好きなのだ。

今、頭の中では好きな惣菜発表ドラゴンが流れている。

好きな小説発表ドラゴンが〜♪
好きな小説を発表します〜♪
SS、お洒落コメディ、意外なオチ、一人称だけで人物を表現するや〜つ♪
正式名称が〜 分からない小説も好き好き大好き〜♪

そんなこと言ってる暇があるなら調べろってな。

調べた、というかChatGPTに聞いてみた。
以下、回答。

特別な“ひとつの名称”があるわけじゃないけど、
「一人称 × 余白 × 無名性 × モノローグ」っていう複数の技法が掛け算されてるスタイルなんだ。

へぇ〜、そうなんだ。
ということは、好きな小説発表ドラゴンで正式名称が分からない場所に分類したのは間違っちゃいなかったのだ。

いつもの事ながら、だいぶお題から逸れてしまった。
ついつい、捻くれた回答をしたくなってしまう。
悪癖だって?自分もそう思うよ。

…ぬるい炭酸って、不味いですよね。

8/4/2025, 2:46:13 AM