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彼女はいつも真面目だった。
泣き言を言いつつも
魂が口から出ていようとも
どれほど遅くても、期限までには
必ず終わらせる人であった。
「だって、どんなに待ったって
 私がやらなきゃ終わらないのよ」
「後回しにして後で詰むより
 ゆっくりでも進んで
 すっきり終わって休む方が
 すごく気楽なのよ」
「まあでも」
かつん、とペンが手帳を叩く。
「見てわかる通り、しない訳じゃないわ」
急ぎの用件と、そうでもない課題の並んだ画面に、
書き散らされたメモ用紙と、丁寧な私物の手帳。
机の上の優先順位はばらばらぐちゃぐちゃで、
効率も何もあったものじゃない。
「結局皆、終わり良ければすべて良し。だからね」

<現実逃避>

2/27/2024, 1:43:31 PM