森野ゆう

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それはもうどうしようもなかった。

今の自分にできること。

それはただ発する……発し続けること。

募り募った想いを届けるため。

悔恨の念を昇華するため。

早く、速く、疾く、もっと、もっと、もっと……。

どこまでも遠いところへ、誰よりも想いを込めて。

いつか届く、届かせる。

世界を超えて、刻を超えて、理すらも遥か彼方に。

発して発して発し続けて、いつか魂すらも朧げになる頃、私は私を許せるのだろうか。

いや、許せない。

                     - 愛を叫ぶ -

5/12/2024, 5:40:57 AM