カーテン。夏は暑さを少し和らげたり、冬は室内の暖気を留めてくれる。目隠しでもあり、窓にあれば少し心強いもの。無くてはならない暮らしの友だ。
ただ、現代のカーテンは「一級遮光」というまるで雨戸みたいに光を通さないものが主流らしく、窓辺に「灯りの気配」のないところが多い。
灯りがともる窓には、命の雰囲気すら感じる。家々の窓が光を顕さなくなり、夜道は暗い。大きな一軒家に少しの光も見当たらないと、なぜか家全体が沈黙しているような感覚に陥る。灯りが見えないせいか、隣人すら遠く感じる。
物騒でじっとりしたリスクもないではない昨今、暮らしが見えない目隠しが求められるのも解る。でも夜道を歩くと、妙に砂漠感があるのだ。
ここは一丁、素敵な街灯の出番じゃないか?
…なんて、マイクラしながら思う。
10/11/2023, 11:51:00 AM