谷茶梟

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言葉にできない
(宝石の国二次創作)
ラピスラズリを失った気持ちを、私は言葉にすることができない。こんな想いの名前は知らない。
私はゴーストクォーツが好きだった。だからあの子の想いを意のままにする、ラピスラズリが憎かった。いなくなればいいのにと、いけないことを思ったりもした。振り向かないゴーストがダメなのだと、ゴーストを悪く思ったりもした。
ラピスラズリがいなくなった。これでゴーストは私のもの。そう思ったのに、ゴーストはいっそうラピスを求めた。悲しい。悔しい。寂しい。でもこの想いを、ぶつける相手は誰なのか?分からなくなっていた。
渦巻く嵐のようなこの想いが、ラピスラズリへのものなのか、ゴーストクォーツへのものなのか、もう判別がつかないのだ。

4/11/2023, 10:49:27 AM