piyo

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去年よりも少なくなったような蝉の声に耳を傾けながら、私はバスの中で暑さを凌いでいた。

「もう夏休みも終わりかぁ〜」

今日は夏休み最後という事で友達と遊ぶことになっている。窓の外に視線を向けながら、感傷に浸っていた時。
目的地に着いた私は席から立ち上がりバスから降りた。

「なおちゃーん」

少し歩いたところに友達が見えた。

「お待たせ〜、待たしてごめんな」

「大丈夫やで!全然待ってへんし」

「ありがとうな」

どこぞのカップルのような会話を済ませて、私達は花火大会の会場へと向かった。

まだ花火には早い、午後5時のことだった。


#8月31日、午後5時 0831
※エセ関西弁です、不快な思いをさせてしまったらすみません

9/1/2025, 6:04:52 AM