天国とは、本当にあるのだろうか…
そんな夢物語を信じるわけもなく
僕は毎日身を粉にしてあくせく働いてきた
自分のために 幸せを掴み取るために…
なのに、こんな、こんなことがあってはならない
だって現実にあるのなら
僕の今までは何だったのか 何のために働いていたのか
せっかく集めたお金という宝の山が
ガラガラと崩れていく音が聞こえた
光に溢れていて 木々も動物もみんな
生き生きとしている
足元に広がる小さな花たちは
気持ち良さそうに優しく揺れている
ああ 僕は死んだんだ
僕の人生は今、終わった
代わりに、生まれ変わった新しいわたしと
一から始めたいと思った
新鮮な空気をいっぱい吸って
一歩踏み出した右足は しっかりと大地を踏みしめた
7/11/2024, 4:03:32 AM