なんでもない日に
白いフランス窓から射し込む陽を浴びて会話をするのが好きだった
珍しい両開きの窓があるこの一室で
いまは夜の空を眺めている
下の方は生活灯で白んでいるが
真上は濃紺のこの空を
チカチカと光る点が過ぎっていった
ふたりでこだわって探したキャメルカラーの文机に置かれたチケットを見ないよう、力を入れて枕を抱きしめた
白いシーツの張りのあるストライプの織りを指でなぞる
私はここに居たいの、ごめんね
広くなった部屋を、明日私は白いペンキで塗り替える
-愛があればなんでもできる?-20240517 青
5/17/2024, 5:21:07 AM