ネット社会を生きている私達の瞳は、毎日毎日酷使されている。
私は疲れた瞳をそっと閉じる。
深い闇に落ちていく。堕ちていく。おちていく…
「こらーっ、誰だ寝てるやつー!」
しまった、今は授業中だった。
「違います、先生!目を閉じていただけです。目を閉じて考え事をしていただけですっ!」
私はとっさに最もらしい嘘でうまく乗り切ったと思った瞬間、あろうことか口の端から冷たい液体がジュルッと垂れている事に気がついた。
そう、寝ているのに出てしまうアレである。
しかも隣の席の普段無口な男子が、憐れんだような顔をしてポケットティッシュを差し出してくれていた。
私のプライドが崩れさった瞬間である。
皆さんも瞳を閉じる場所と時間には、くれぐれも気をつけていただきたい。
1/24/2025, 12:55:56 AM