信じられないくらいの速度で光陰が過ぎ去っていって、
仕事納めの日から既に20日が経っている。
連休の遅れを取り戻すように土曜日が潰され、
久々の日曜日は睡眠のために捧げられた。
どだい無理なのだ。たった6時間ぽっちで残りの18時間を活動し、
その上質感のある睡夢に苦しまされては。
最後に、休日にカラオケに行ったのは何ヶ月前だろうか。
ぼくは歌うのが好きだ。
そろそろ、大きな声を出すことを忘れてしまった。
いつか声が出なくなる気が漠然と、する。
そしたら、その時は何度でも歌声を聴かせてよ。
人魚姫みたいに泡沫になってしまう夢想を、つま先で蹴り上げてよ。
ぼくが本当に怖いのは、君が口を利いてくれなくなることだけだ。
「ただひとりの君へ」2025/01/19
1/19/2025, 11:44:47 AM