「最近、13時台更新の目標から、ずぅーっとバイバイし続けてる気はする」
さよならバイバイ、売買バイバイ、倍々バイバイ。
「バイ」といっても色々あるわな。
某所在住物書きが配信されたお題を見ながら呟く。
「昼休憩中に読めるようにって、秋頃までは正午だの13時だのを目がけてたんだけどなぁ」
バイ貝という生物も居た。予測変換では「苺苺」も出てきた。イチゴをバイと読むのならスイーツ系も書けるだろうか。
「まぁ、寒いせいだよ。ぶっちゃけると」
寒さと拝拝、もといバイバイするまで、もう少し。
春には14時以降投稿とも、バイバイしたいところである。
――――――
東京23区含めた関東甲信の平地から、積雪の可能性がさよならバイバイしたとのこと。
ぬっくぬくの室内から出たくない物書きが、こんなおはなしをご用意しました。
最近最近のおはなしです。都内某所のおはなしです。
某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く住んでおり、
そのうち末っ子の子狐は、近所の和菓子屋さんの化け子狸と、大の仲良し。
一緒にじゃれて子狐・子狸相撲をしたり、
その結果として土だらけ、砂だらけになったり、
稲荷神社の敷地内にある「たたり白百合の祠」に鎮まっている亡霊に、絵本を読んでもらったり、
元気に、幸せに、遊んでおりました。
今日の子狐と子狸は、雨のせいで外で遊べません。
お母さん狐が作ってくれた美味しいおやつを食べながら、おばあちゃん狐に順番に、
くしくし、クシクシ。
やわらかいグルーミングブラシで、毛づくろいをしてもらいます。
最初は、おとなしい子狸から。
人間に化けたおばあちゃん狐の膝に乗せられて、
ゆったりヘソ天の姿勢でもって、
くしくし、クシクシ。
汚れた毛玉や抜け毛と、ばいばい、バイバイ。
おなかも背中もマッサージしてもらって、ポンポコ子狸、至福のときです。
「待ってるあいだ、僕が、やってあげる」
丁度子狸の近くで子狐が、稲荷寿司をちゃむちゃむちゃむ、食べながら順番を待っていたので、
子狸、首をうーんと伸ばして、
くしくし、クシクシ。
子狐に毛づくろいごっこをしてやります。
「キモチイ、きもちい」
コンコン子狐、おくちの中は稲荷寿司で至福だし、
ほっぺたのあたりは子狸の毛づくろいごっこのマッサージで幸福だし、
もう、言うことナシの極楽状態。
「キツネも、おかえしするぅ」
稲荷寿司を食べたおくちで毛づくろいはアレなので、かわりに子狸のおくちに、美味しい美味しい柿をひときれ、入れてやりました。
おやおや。
子狸のおくちに柿をシュートしてしまうと、
柿の甘味でべっとりなので、コンコン子狐、子狸から毛づくろいしてもらえませんよ。
「おいしいけど、どうするのさ」
「そーだった。やっちゃった」
まぁいいや。美味しいものは、美味しいもん。
コンコン子狐は別に反省も後悔もしないで、
子狸と一緒に柿だの稲荷寿司だのを、ちゃむちゃむ、ちゃむちゃむ。食べました。
毛づくろい&稲荷寿司のダブル天国待遇は、ばいばい、バイバイ。
かわりにおばあちゃん狐の毛づくろいを、それが終わった子狸と代わってもらって、
今度はコンコン子狐が、おばあちゃん狐に毛づくろいをしてもらう番です。
「『バイバイ』?ちがうよ」
ポンポコ子狸、おばあちゃん狐にブラッシングしてもらっている子狐に言いました。
「毛づくろいしてもらいながら、お稲荷さん、食べれば良いんだよ」
子狸は、子狐が自分にそうしてやったように、子狐のおくちに柿を入れてやりました。
「おいしい。おいしい」
ちゃむちゃむちゃむ、ちゃむちゃむちゃむ。
子狐はそれから至福に、幸福に、10分くらいおばあちゃん狐から、グルーミングブラシで毛づくろいしてもらったとさ。
2/2/2025, 5:40:54 AM