ずっと隣で。
僕は美智子と結婚して、娘の菜帆を授かり楽しく暮らしていた。
5年後、美智子の乳がんが発覚して入院している。
がんは進行しステージ4でもう手遅れだ。
病室で美智子がベッドに横になっている。
僕と菜帆は見舞いに来た。
「貴方ごめんなさい…。菜帆をお願いします」
美智子はベッドから体を起こして言った。
「僕だけでは無理だよ。美智子がいなきゃ駄目だ!ずっと隣でいてくれ!」
僕は懇願した。
「私もそうしたいけど…。もう無理みたい…」
「ママ、早く元気になってね」
菜帆が美智子の手を握って言った。
「分かったわ、ママ、諦めずに頑張るからね!」
数ヶ月後、美智子は天国に旅立った。
だが、いつまでも悲しんでいられない。
僕が菜帆を一人で立派に育てるよ。
これからは僕が父親と母親の二つの役割をしなければならない。
料理はカレーライス、ビ−フシチュー、シチュー、肉じゃがしか作れないからレパートリーを増やさないとね…。
3/15/2026, 8:10:10 AM