またね、そう言ってあなたは、ここから、
居なくなってしまった、あの日からこの家は、
時が止まったかのように、暗くなって、独りで、
思い出の詰まっているリビングの机に、
手を置いて、ふと、考えてしまう、あの時、
あの場所で引き留める事は、出来なかったのかと
でも、そうしても、意味がないことが分かった、
そうだったから、自分は止めて居なかった事は、
分かっているのにも関わらず、こんなにも、
悔やんで、苦しくて、悲しくて、何とも言えない
言葉を抱えて、今日も寂しい家へと帰ることに、
したのは、自分への懺悔なのか、あなたへの、
懺悔なのかは、本当に分からないけども…、
"こうやって、恋って消えてしまうんだね。"
それが、恋の始まり方でもあり、終わり方でも、
あるのかもしれないと、思ってしまうと、
何故か納得してしまうのは、自分だけなのかと、
思ってしまうが、結局誰にも聞けない、今は、
檻の中から独りで、また、妄想の世界へと、
想像を膨らませて、あなたのことや、他の人を、
思う日々を過ごす死刑囚として、過ごすのは、
とても、とても、楽しい一日が始まるのが、
よぉく、分かる事だけは、理解できた。
8/6/2025, 10:26:32 AM