るに

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1番誰かに傍にいて欲しかった時に
そんな人いないって気づいて
遠く…遠くに
落ちていったよね。
あの時の誰かになってくれる人がいたら
多分私は登ってこれる。
でもどうしてもいないんだ。
いつしか自分がちょろ過ぎて
反吐が出るようになった。
早く登りたいが故に
誰でもいい誰かが
手を差し伸べかけてくれたのを
中途半端にハシゴとして使おうとしてた。
意識してやってない、
無意識、無自覚だったからこそ
気持ちが悪くなってくる。
上でちゃんと生きてる人を
傷つけてしまったかもしれない。
頑張って必死に登ってる人の
足を掴んでしまったのかもしれない。
私は万死に値するのかもしれない。
そんなことが
私の頭の中を支配して
他のことを考えさせなくして
さらに落ちていって。
もうダメだと思った時に
ロープで何人かに
ちょっと引き上げてもらったんだ。
みんながみんな、
あの誰かじゃないかもだけど
誰かが誰かなのは確かだと思って、
必死にロープを伝って登ろうとした。
でも突然何人かの1人に
ロープをハサミで切られて
すぐに底まで落ちた。
もうここから登って出ようとするの
諦めようかなって
空を見ながら思った。
"Good Midnight!"
でもね、
どん底にいたら
何をしてもこれ以上下がないから
なんでも出来る気がして
こんな夜ですら
愛そうと目を瞑ったんだ。

2/8/2025, 4:56:06 PM