「君と」
僕は君にとって、良い夫ではなかった。
亭主関白という訳ではなかったが、あまり君を大切にしてあげられなかったと、歳をとった今更後悔しているよ。
仕事を言い訳に君や子供たちにあまり構うことができず、ついに子供たちには見限られ、君が空へ旅立ってからというもの家には誰も寄り付かなくなってしまった。ひとりぼっちだ。
来世、生まれ変わったらまた君と出会って、君と恋愛をして、君と結婚をして、君とたくさんの思い出を作りたい。
僕は地獄に行って修行してくるよ。生まれ変わったら君を迎えにゆくから待っていてくれ。
4/3/2025, 11:29:50 AM