これは3ヶ月前の話。
少し、疲れたかもしれない。そう思ってベランダに出た。ここは6階。自殺なんてお恐れたことできないけど、ちょっと、ほんのちょこっとだけしんみりしていた。
風が舞った。
それは美しいものとは程遠かった。ガラスのように脆くて、水のように歪んでいた。神様だった。絶対に神様だと確信した。
「あー、だるい。」
喋った。その容姿が、雰囲気が、存在するが恐ろしくてたまらなかった。
「ねー君、ちょっと神様交代しない?」
仮にも、本当に神様であるとしたなら、言動が軽すぎると今になっては思う。でも当時は気が動転していたらしい。なぜかって、こう答えたからさ。
「、、、はい。」
神様が舞い降りてきて、こう言った。
7/27/2024, 12:22:15 PM