君は今
叔母は歳をとらない。
それを知ったのは僕が10才の時だった。
不幸な未熟児で生まれた叔母は、10才の精神年齢で時が止まっていた。
「だからね、貴方が守ってあげてね」
母は僕にそう告げたときから、叔母は僕の『特別』だった。
しょうがいの人って可哀想って言ったアイツと喧嘩をしたり、寂しいと叔母が言ったら側にいた。
永遠に10才の叔母、幼い頃はお姉ちゃんで、今は小さな守ってあげる女の子。
祖母が亡くなったときには
「お母さんが居なくても○○君がいるから平気」
と涙をぬぐいながらも僕のことを頼りにしてくれていた。
その頃には家の方針で近くの施設に叔母は預けられていたが、時々は様子を見に行き笑顔を見せていた。
やがて僕の母の兄妹達も、母すら亡くなり、ついに叔母もたった昨日ガンが元で亡くなった。
永遠の小さな女の子は煙と共に立ち昇り、空で家族と一緒にいるのだ。
君は今、幸せですか?
2/26/2026, 2:07:13 PM