「子供の頃は」
一寸の虫にも五分の魂
祖母にそう教えられた。
蝉を捕まえたいというわたしを神社に連れて行き、
「蝉の抜け殻なら捕まえて良い」そう言った。
仏教では殺生の罪は重い。それが自分自身でも。
大人になって尊い方からも学んだ。
寝る前に般若心経を三回唱えさせられた。
やがて、このお経の意味を
深く深く考える人生となった。
祖母は魚をさばき、その粗を鳶に分け与えた。
鳶はどこにいても祖母の姿を見つけると集まってきた。
その光景は何故か感動的だった。
命の尊さ、
祈りの大切さ、
全ての生命が支え合っていることを教えられた。
そうして家族が良ければと
あえて自分を犠牲にする
そういう道を歩いていた。
いまは遠い昭和の時代のお話。
いまのこの世界の有り様を知って
人類そのものの危機の最中で
今までと同じ価値観で良いのだろうか?
地球の環境すら変えられる私達
本当に大切なものとは何だろう?
その事を深く考える必要がある。
文化や伝統を守りつつ経済発展を続け
人類が存続できる未来環境を守り抜く
新たな価値観を築くのは並大抵の事ではない。
注意⭐︎推敲しました。
6/23/2023, 10:43:59 AM