白糸馨月

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お題『過ぎた日を思う』

 思えば人生は後悔の連続だったように思う。
 最初の小学校入学の時から人生詰んでた。
 先生から『学校では喋ってはいけません』と言われて、その言葉を真に受けた私は、真面目に学校で一言も話さないでいたら友達が一人もできなかった。嘘みたいだが本当の話である。
 それから人に話しかけるのですら声が出なくて苦労して、小学校、中学、高校とマトモな友達ができなかった。
 いや、いたにはいたけど、同じようにクラスで居場所がない子とか――まぁそれはいいよ、一緒につるんでる割に別の友達に対して「あいつといるとつまらない」と吹聴する奴とか、私が他の子とつるんでるのが許せない奴とか、マトモな友達にありつけたことなんてない。
 大学でどうにか自分から無理矢理話すことを覚えて友達が一人もいないなんて事態にはならなかったけど、私が人付き合い下手すぎて今もなお交流してるのなんて一人しかいない。一人親友がいればいいか、なんてね。
 最初の小学校入学の時点で先生の言うことを真に受けなければよかったとか、学校で仲良くしたい子に自分から話しかけに行くとか、嫌なことは嫌と言うとか(今でも家族にすら言えないんだけど)、いろいろあるけど過去は変えられない。
 憂鬱になるくらいなら、そこから目を逸らして自分で未来を変えていくしかない。過ぎた日にとらわれると途端に生きるのが辛くなって仕方がないからね。

10/6/2024, 3:27:54 PM