ヨルガオ(短編小説)

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裕福な家庭に産まれて

勉強も申し分ない程に出来る。

周りからは欲しいものが買えて羨ましい。と

いつもそればっかり言われる。

そう。そればっかり。

俺の人生は側から見たら天国なんだろうが、

俺はそうは思わないね。

お前らは金で買えない友達を持ってる。

真正面から話し合える友達を。

俺にはそういう友達は居ない。

居るのは金に集る奴か、俺の顔を知らない奴だけ。

仲良くなっても俺の顔を見れば気持ち悪がるだろう。

普通の顔に産まれたかったな。

こんな、爛れた顔じゃなくてさ。


ー天国と地獄ー

5/27/2023, 10:18:47 AM