たーくん。

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多くの人達が行き交う騒がしい交差点。
この中からどの子にするか、刹那の判断が必要だ。
迷うな、自分の勘を信じろ。
……よし、あのポニーテールの子にしよう。
見失わないよう、瞬きをあまりせずに尾行する。
この子のポニーテールから良い匂いがする……どうやら当たりのようだ。
今日はこの子に決まりだな!
獲物が決まった瞬間、ポニーテールの子が急に止まり、こっちに振り向く。
「さっきからなんで付いてきてるんですか?」
ポニーテールの子は、俺を睨みつけるように言った。
おお、可愛い顔をしている。
やっぱり俺の勘は間違ってはいなかった。
「じーっと見てないで何とか言ったらどうですか?」
「喜ぶがいい。今日の獲物は君だ。ちょっと来てくれないか?」
「行くわけないでしょ!警察呼びますよ!?」
うむ、どうやら勘違いされているらしい。
「俺は怪しい者じゃない。こういう者だ」
名刺を取り出し、ポニーテールの子に手渡す。
「んん?アイドルプロデューサー?」
「そうだ。君には人気アイドルになれる可能性がある。俺の勘だ」
「か、勘……?やっぱり怪しいから遠慮します!」
ポニーテールの子は、ポニーテールを揺らしながら走って逃げていく。
「待ってくれ!刹那の判断で選んだんだ!俺の勘は正しい……はず!」
俺は諦めることが出来ず、ポニーテールの子を追いかけた。

4/28/2026, 11:28:09 PM