泥(カクヨム@mizumannju)

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『君と見た景色』

それは、教室の窓で切り取られた空。
夕日が傾いて、僅かに暗い教室。

それは、昇降口で見た夜空。
星は瞬き、暗闇でも明るい君。

それは、帰り道を包んだ寒空。
私の涙さえ包み込んだ君の温もり。

──それは、駅前の自販機。
暗闇の向こうで、「またね」という君の声。

3/21/2025, 2:13:39 PM