@toritori_atori

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 海に浮くそら


波間に沈みゆく一日がかなしけれど
ひとときも居られない、
そんなわたしの脆(よわ)さを嘲笑うなんて。

笑う、なんて。

腹を抱えて仰いだそらから墜ちてくる
とりの羽音が恐ろしい、
明日の糧を隠すわたしはさぞ滑稽な事だろう。

いまも潮の残香を疎ましくおもうんだ

波を向いているとき、暑くはないのに顔を拭う
浜を振り返るときだけ絡まる髪を必死で梳く。今日も
淡い太陽が失せ征く、
波間よ、浮かぶ寂れた靴どもよ、今日も、

今日も、生きました。

9/8/2023, 3:14:16 PM