花咲く理由に自己も利他もあるのかサフラン。
千八百年の祖先に返り咲け薔薇ならば花開かん。
今朝の明るく美しいものでこぼれる少女の花々。
人こい初めし林檎を君の白き手にくみしかな。
灰色の花からゆっくり歩こう萩の花の白さになれ。
西や東に嫌われて花咲く野芹よ生き残れ。
花束を白い本に編んで後ろから抱き締めよう。
しなやかな首に顔を埋めて、
柔らかな毛先に頬を当てて、
私は永遠に受け継ぐ遺伝子の香りを吸い込んだ。
(250204 永遠の花束)
2/4/2025, 12:31:07 PM