「わぁ!」少年の大きな声で、声の方を見る。すると、少年がお母さんの背中に向かって抱きついていた。「(なんだ…)」と思いながら、いつも通りうなだれたような視線に戻し、誰もいない自宅への歩みを進める。自分の母の背中がどれほど大きかったかも知らない。自分ほどちっぽけなのだろうか、誇らしい背中をしていたのだろうか。もっと母親に愛してもらえばよかった…夕日が塵ほどもない背中を飲み込んで落ちていく。「わぁ!」
1/27/2025, 7:29:25 AM