『なあ、この世界ってなんだと思う?』
友人が、妙にギラついた目で変なことを言い出した。
『は?哲学者だったっけお前?』
『じゃあ、世界の秩序は誰かが守っているってのは知ってるか?』
変な宗教にでもハマったのか不安になる。
『神話の話かよ?そんなやついる訳ねーだろ、漫画の読み過ぎか?』
『いるんだなあ、それが。世界を好き勝手に変えられるやつ。』
なにそれ最強じゃん。
『…根拠は…?』
『現に俺がそいつだ。』
『…は…?』
唯一の友が、やばいやつになってしまった!
『信じられないかもしれないけど、本当なんだよ。
不死身、不老不死ッ!』
『マジで漫画の読み過ぎだって…』
『これで信じるだろ、お前が定期テストの数学の結果を100点にしてやった。』
『ごめん、信じるわ…』
自身のなかったテストが満点など、あるわけがないのだ。
『で、お前何したんだ?世界のために』
『そりゃあサンマの豊漁やポケモン新作ゲームの開発を進めたり…』
『お前の私利私欲じゃねーか!』
魚とゲームが好きなこいつにはいい世の中だ。
『だって…退屈だもの…ずーっと世界守ってなきゃいかんのだぜ?一人で』
『…まあそうか…一人じゃあ辛いもんな…』
『で、ここからが本題な。』
『世界守護、俺もやれって事だろ?お前の力なら俺のことも不老不死にできる。』
『おお〜わかってるう』
『親友だからな。』
『いいか?世界を守ることに責任なんて感じちゃいかんぜ。何もかも嫌になれば、恐竜絶滅させたりしちゃっていいワケ。』
『要は、ノリだな。』
『そう!楽しもーぜ、友よ。』
『ああ、まずは戦地に花畑でも咲かせてやろーぜ。』
こうしてこの世界は二人だけのものとなった。
1/15/2026, 11:43:50 AM