さっきまでの賑やかな黒板アートは消され、教室には静けさが広がっていた。
机の上を撫でる。
3年間の落書きの跡、削れた角、微かに残るチョークの粉。
ここで笑い、悩み、時には涙を流した。
窓の外を見ると、校庭の桜の蕾が膨らんでいた。まだ固く閉じたままだけど、もうすぐ咲く。
まるで今の自分みたいだ。
卒業は終わりじゃない。ただ、新たな世界へ歩み出すための、静かな合図なのだ。
僕は今、強く、美しく、しなやかに、
大きな花を咲かせようとしている。
今日という日が僕にとっての__
2025.3.1 「芽吹きのとき」
P.S. 高校生の皆!卒業おめでとう!!!
3/1/2025, 3:12:14 PM