恐怖で意識を手放してから目が覚めると、目隠しはなくなっていたが芋虫の様に縛られていた。いま目に写るのは、最近まで使われていたのか艶のある緑の床と、やたら長いベルトコンベアの作業台だ。
カシャンと背後から何かを落とす音がして、這って振り向くと、まさかの見知った顔が作業台に座っていた。
「…おはようさん、目覚めたか?よぉ、その状態でぐーすかと休憩できましたなぁ」
ニッコニコの笑顔で嫌みたっぷりの物言いに苛立ちはあれど、どうして彼が?という疑問が勝る。
「ん?なんでーって顔やけど、それはアンタが一番知っとるんちゃう?」
足を組み直しながら彼は、悲しいわぁ~と泣き真似をする。
どうして(1/15)
1/15/2026, 2:48:13 AM