みかすず

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時計の針

 時計の針はわたしのこころ。
 どうしようもなく沈み込んだとき、チクタクチクタクと、時計の針はぐるぐるとまわりつづける。
 チクタクチクタク。
 どうしようもなく気が急いたなら、時計の針はわたしに寄り添うように、一緒に駆けてくれる。
 チクタク。
 時に残酷に、わたしの知らないあいだに針が違う方を向くことがある。
 そしたらもう、寝てしまおう。
 また明日になれば、針は真上をさして、わたしのことを待っていてくれるはずだから。

2/6/2023, 11:42:21 AM