カラツネ

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哀愁を誘う

今日、僕は仕事を休んだ。
風邪を引いたわけではないけど、なんとなく日々の疲れがたまってしまい、仮病で休んでしまった。

会社の人達には申し訳ない気持ちもあるけど、せっかく休んだのだから、リフレッシュも兼ねて出かけてみることにした。

とはいえ観光地雑誌を開いて遊ぶルートを決めれるほどの元気がなかったので、適当に知らない名前の駅に無計画で行ってみることにした。

駅の改札を出てみると、まだ昼前だというのに、シャッターの閉じたお店がズラリと並ぶ。

「きっと昔は地元で愛される商店街だったんだろうなぁ」

その中に一軒だけ空いている玩具屋があった。

「他に行くあてもないからこの店に入るか」

プラモデル、戦隊モノの玩具屋、それに女の子が好きそうな着せ替え人形。どれも大人になった僕には興味が無かった。けど何だろうか?子供の頃、こういった玩具で遊んだ記憶が次々と蘇ってくる。

「あの頃はたのしかったなぁ」

毎日、同じ玩具で遊んでも飽きなかった。
なのに今は、、、。

最新のゲーム、話題の飲食店。そういった物にどれだけお金を使ってもストレスが溜まるばかり。

もしも願いが叶うならば、もう一度、何も知らない子供の頃に戻して欲しい。


11/4/2024, 6:38:01 PM