Rei

Open App

[梅雨前の話]
もうすぐ梅雨。そのせいか頭痛がする。
この時期には偏頭痛に悩まされる。
「大丈夫??」友達の心配する声にも答えるのが億劫に感じる。「大丈夫じゃ、ないかも…」
でも、もうすぐ授業は始まってしまう。友達にも迷惑は、かけれないし…と思い保健室に行こうとして席を立つと体がふらついた。
「…か!!…んせ…んで!」誰かが何かを呼んでる声がする。そこで、私の意識は途絶えた。

目覚めると白い天井。見慣れないベッド。保健室だろうか?体を起こそうとするとカーテンが開いた。
「大丈夫か?お前、貧血らしいぞ。」声の主を見ると私が最近気になってるしい君だった。
「だ、大丈夫!ほら、もう起き上がれるしっ」
起き上がろうとするとふらっと視界が揺れる。
「お前っ、無理すんなよ。」いま、気づいたがなんで彼はここにいるのか。私を運んできてくれたとか?流石に自惚れすぎか。
「お前が倒れる前にギリギリ頭を支えたから打ってないと思うけど痛むか?」心底心配してる顔で言われ喜ぶどころじゃない。「大丈夫。ありがとう!」

6/2/2024, 6:42:45 AM