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ありがとう

前説

昨夜のテーマは「そっと伝えたい…」そして一番多かったネタが「ファスナーいじり」だった。人の羞恥を笑う下衆な心が私には垣間見れたが、それが普通なのたろうか?そっと伝えられた方は羞恥心で顔を噴火させ「ありがとう」と言うのか?礼を言われた方は満足そうに「いいえ、どういたしまして」とか悦に入り、胸を張り誰かに面白そうにその話をするのであろうか?全く分からないが、やっぱりそこはどうなんだろねぇ…。
ふと、夕焼けの満員電車で、自分の前に押し出された人に黙って席を譲り礼も言われず、また押し出された人に黙って席を譲りを繰り返し下唇を噛み締めて美しい夕陽も見ることが出来なかった少女の可憐な奥ゆかしさが、そっと頭を過った。

「ありがとう〜バレンタインの夜空〜」

地球から一千光年ほど離れた地球によく似た星に住む心助、それはまだ心助が青年だったころ
その日も心助は、研究所の巨大望遠鏡で青い星を観察していた。

ふと、焦点を合わすと、雪の帷の向こうに小さな窓の灯りが見えた。心助はズームした。

ブロンドのたおやかな腰までとどくような髪を編み込みにし、ベージュ色のワンピースを着た女性の後ろ姿が蝋燭の灯りに照らされて光っている。彼女は何やら考え込んで、やがてこの夕暮れにサラサラと降る雪の街に出て行った。やがて彼女は、ウィンドが大きく前に出た店屋の様な建物に入って行った。暫くすると彼女がすっぽりと肩に巻いていた赤茶色のショールを頭に被せて頭から肩を覆うようにして出て来た。それから彼女は、雪の中をまた歩き出し別の灯りに吸い込まれて行った、また暫くして彼女が出て来た時、風が彼女のショールを動かすと、あのたおやかなブロンドの長い髪が短く切られているのが見えた。心助は驚いて「この寒いのに、あんな短くよくしたなぁ」と呟いていた。また彼女は雪の中を歩き出し、自分の部屋に戻ったようであった。 

そこには、彼女の夫であろうか恋人であろうか背の高い痩せた体に似つかわしくない広い背中をした青年が白いシャツに、こげ茶色のツイードジャケットに揃いのハンチング帽子を被り今帰ったばかりだという風に、彼女の方を振り向いた。彼女はショールを頭から取らずに彼のそばに歩み寄り、何やらその手に包みを渡した。すると彼もジャケットの内ポケットから包みを取り出し彼女に渡した…。彼女がその小さなリボンが掛けられた包みを開けると…鼈甲の髪飾りが出て来た。彼も彼女から手渡された包みを開ける中には懐中時計につける金色の鎖が入っていた…。すると、彼女はみるみるそのアーモンド型の目をパチパチと幾度か瞬きをさせ鳶色の瞳からポロポロと星の雫のような涙をながしながら、そっとショールを取った。短く刈り上げられた少年の様な髪をした彼女の姿に鳩が豆鉄砲でも食らったような彼の顔が、やがて満面の微笑みに変わり彼女の髪を撫でその鼈甲の髪飾りを彼女の短くなった髪につけ自分が着ていたツイードのジャケットを広げ彼女が贈った懐中時計の鎖をつける懐中時計がもうないことを彼女に示して見せたのでした。二人は見つめ合って、それからとても長い時間しっかりと抱きしめあっていました。

それを見ていた心助は、胸が締め付けられそうです。けれどなんとも満ち足りた気持ちになって、なんと、三人の精霊を呼びました。えっ!精霊?精霊が出て来るの?ってなった、あなたは、つまらない人ですねぇ~、これは物語ですので書いてる奴が、その世界を創作する、これぞ創作の醍醐味www 書く奴はその世界の神ですから、書く奴らは、それになりたくて書くのですwww

人が犬でも、人魚でも構わないし、精霊でも妖精でも八百万の神々でも地獄の糞大魔王だろうが魑魅魍魎だろうが、満月に丑の刻参りの老婆だろうが構わないのですwww 
その物語を書いてる奴がそう書けば、その物語の世界に置いてはそうなのです。文句ある奴は自分で自分の世界を書きやがれなのですwww

とりあえず、ここは心助は三人の精霊に頼みます。

「あの二人が、今愛のために払った代償を、僕に買い取らせてくれないか」

三人の精霊は、相談して一人が懐中時計を一人が彼女が売った艷やかなブロンドを買い戻しに行きました。そしてもう一人の精霊が懐中時計に金色の鎖をつけて彼のツイードのジャケットの中に、彼女のブロンドを彼女がさっきまで巻つけていたストールのように頭に巻きつけると彼女の髪は、鮮やかなブロンドの長い髪に戻り髪には鼈甲の髪飾りが光っていたのでした。

二人は、何が起こったのか分からないといった表情を互いに見合わせ呆気に取られ窓の外の天を仰ぎました。

黒い黒い漆黒の夜空に煌めく星は踊っていました。その遠い夜空から舞い落ちる白い雪に三つの流れ星が見えました。

「ありがとう」

幾つもの、ありがとうがバレンタインの夜空にこだましました。


心助は、帰って来た精霊たちに尋ねました。

「あの星では、そんなに髪が売れるのかい?」


バレンタインに寄せて。
「賢者の贈り物」 
 作者 オー・ヘンリー
               オマージュ。


後書き

謝罪の言葉は、自分を楽にする許しを請う言葉です。謝って簡単に許されると思っている人は何度でも許される為に反省もせず謝るのでしょう悪童のように悪徳政治家のように。「謝ってすむなら警察要らぬ」はよく言ったものです。謝罪は言葉より態度で、謝罪の言葉は、その命終える時ひと言で。

感謝の気持ちは、必ずその時その場で。
相手の気持ちに応えるコミュニケーション最初の扉。感謝の気持ちが言葉に出来ない人はコミュニケーションが下手な人が多い。逆に、感謝の気持ちを素早くスマートに伝えることが出来る人は、他のことが少々ポンコツでも好かれる。人間ってそんなものです。

そうするとまた
自惚れさんのよくやる私なんかぁ〜と言いながら、自称作品の自称作家の言葉がはじまってwww ものすご〜い承認欲求を感じずにはいられないのでしたwww 
まあ、自称は勝手にしやがれですwww

「恥ずかしくないの〜ぉ」www

ちょっとまて、「ありがとう」って皮肉に聞こえるって、相当な歪み様で心配です。「ありがとう」は「ありがとう」です。相手の過ちを許さなければならない謝罪とは違います。「ごめんなさい」と言われたら許さなければ言われた方が歪んだ人のようになりますが、感謝の言葉は素直に受けても誰も傷つけませんし互いに引き立て合える言葉です。そして受け取る方の心が試される言葉でもあるのだと、今夜発見しました。「ありがとう」感謝の気持ちを素直に受け取れないって、、怖ろしく恥ずかしいです。

私の周りは、大人でも子供でも夫婦でも「ありがとう」は日常的によく使われている言葉なので、驚きました。

色々ですね~www 
本当色々です。

屁理屈大魔王伯爵は相当な歪みっぷりで、性格悪すぎる。 お子さんがいるなんて「嘘だろ!」な厨ニぷりです。「ありがとう」を強制された?酷い話しで、思わず可哀想って言葉が出ました。まあ、先生とか礼を言われぱなしのバカ殿様気質だと礼は言われるもので言うものではなき!とか変なプライドと持論と屁理屈があるのかもしれないけどねぇwww


お可哀想なのは。
「ありがとうは、ここかぁ」と、ありがとうのタイミングを学ぶ子供さんではなく、それを屁理屈で「強制されたぁ」って取る大人です。子供が目の前の嬉しい事に気持ちがはやり夢中で、お礼を忘れた時、「ちょっと待って」と順番を学ばせることは、落ち着きにも繋がりとても大切です。 

お可哀想に、きっと口先だけの言葉しか話されておらず、感謝もされたことも、したこともないのでしょう。

子供さんの躾は奥様に丸投げなのでしょうかねwww

礼を知らない、感謝が出来ない恥知らずで図太い人は、「恥の文化」の日本人気質とは違いますね、薄れ行く日本人気質に哀愁を感じずにはいられない。何が寄り添う〜優しくありたいでしょうねぇ。大和魂も泣いていることでしょう。「感謝」出来ない図太い人は成功しませんよ。もし仮に、その恥知らずな図太さで他者を踏みつけ感謝もせずに成功しても三日天下で勘違いして、問題起こして寝首欠かれるのが関の山でしょう。


嗚呼、無情。





令和7年2月14日

            心幸           







2/14/2025, 11:50:32 AM