ここではないどこか
透き通ったブルーの海
風がほどよく肌を撫でる
焼きたてのパンとほのかに混ざる珈琲の香り
太陽に照らされた白い壁
でこぼこの地面を走る少年たち
じんわりと汗をかきながら坂道を登る
家に帰るとそこには迎え入れてくれる彼がいる
目までかかる長い癖毛と、そこから覗く青い目が
たまらなく愛おしい
2人で選んだ家具や、観葉植物に囲まれて
初めて食事した時にレストランで流れていた音楽が
レコードプレーヤーから流れている
.
.
.
.
それは、遥か遠くのその向こう
穏やかに、そして確実に存在していた世界
ここではないどこかに
6/27/2023, 11:29:01 AM