雪を待つ厚い灰色の雲が暗く垂れ込めて、底冷えする空気が、指先と頬をじんじんと凍らせる。今年、初めての雪になるかな。天気予報を思い出して、そっとつぶやく。久しぶりの雪の気配に、心が浮き立ってしまう。子どもじゃないのに。そ知らぬ顔をしながら、雪を待つわたし。ときめきにも似た心地で。#120
12/16/2023, 7:52:38 AM