君の背中を追って
後追いってやつですね
偶然の出会いから無意識に相手の背中を追って
いつの間にか相手の家の前まで辿り着いてしまった
みたいな恋愛話かもしれませんし
いつも君の背中を抜きたがっていた人が
ついには闇に堕ちるほどの憎悪を向ける
みたいなドロドロな話かもしれません
そんな中で私がすぐ浮かんだのは
後追いナントカというやつです
ナントカは察してくださいね
その後追いナントカをしそこねたことがあります
最近では問題になって
購入も規制されるようになりましたが
いわゆるオーバードーズというやつをやりかけました
もうね
幻覚と分かっていても
目を瞑ると背中が視えるんですよ
しかも手を伸ばしているのに
一向に届く気配がないんです
距離も詰められないし
目を開ければ姿は見えないし
これはなんとしても傍に行きたい
スマホもない頃の話
パソコンに向かってひたすら調べたものです
できればなるべく苦しまないものを
痛いとか論外ですし
代名詞と言ってもいい某樹海とか
某断崖とか某吊り橋とか
遠出するのも気力はなく
お手軽なのはオーバードーズだろうと
しそこねたというのは
いっぺんに飲もうとしたら
喉が詰まって吐き出してしまいまして
しかもシンクの排水口から流れてしまい
見事に回収不可能
予算もなく諦めたわけです
たかが一万二万くらいだろ?
なんですけどね
当時数百万の出費がありまして
そのくらいもやり直せなかったんです
都合良く思うのであれば
わざとむせさせて追わせまいという
視えざる存在からの不可抗力があったのかも
私からすれば
なら出てこいやって話なんですけどね笑
君の背中を追ってみて
いつしか諦め追わなくなり
今こうして当時を懐かしめるように
今でも追えたらいいなとは思う
だって困る人もいないし
何より私は今一度会いたいと思えるから
背中を見ずに横顔が見られているあなたに
それは今だからこそだが当たり前ではないと言いたい
いつ何時自分や相手が
お互いの背中しか見えないことになるだろう
そこではすでに何もできない
だから横に並んでいられる幸せを
しっかりと噛みしめて大事にしてほしい
背中って切ないものですよ
横顔を見るほうが癒やされます
どうせなら手でも繋いでみてください
その温もりは意外と忘れないものです
6/21/2025, 12:43:59 PM