ashlad

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過ぎ去った日々

夏のとある日
大学の帰路、貴方と私でいつものように一緒に帰る

そこは山の上にある大学で、田舎道を通ってバス停までいく。
竹林の道
ふと麦わら帽子を被った女性を思い出した

蜃気楼の中の入道雲と草木と蝉の声

少しの沈黙のあと彼女は言った
「昨日良い事があったんだ」
「どうしたの?」
「旦那とね、踊ったんだ。ゆっくりとした音楽を流して社交ダンスみたいな感じてさ」

風の音
遠くを見る彼女

その時の彼女の顔を忘れられない

悲しげだけど幸せそうなあの顔を

好きな女性の幸せを心から願った


あの夏とあの景色は特別だ


3/9/2024, 1:46:46 PM