今日は生憎の雨模様。
だけど僕の心の中は晴れ模様。
大好きな君と一緒に帰れているから。
雨が周りの音を消して、二人だけの足音が響く。
まるで二人だけの世界みたいだ。
だけどそんな幸せな時間が長く続く訳も無く。
「家…こっちだから」なんて言葉を君は漏らす。
その言葉を聞くだけ、僕は寂しい気持ちに襲われる。
君ともうお別れなんて信じたくないから。
そんな僕を見かけてか、君はプレゼントをくれた。
君は僕の頬に小鳥の様なキスを一つ。
到底信じられない様なプレゼントを僕にくれたのだ。
雨なのに僕の顔は太陽の様に真っ赤になっていて。
思う様に言葉が出ないから、口をパクパクと動かすだけ。
そんな僕を見て、君はニコッと微笑んでこう言った。
「二人だけの秘密ね」と。
そう言い終えた後、走り去ってしまった。
僕は君の後ろ姿を唖然と眺める事しか出来なかった。
雨の音はずっと五月蝿くて。
5/4/2026, 1:39:02 AM