桜吹雪に霞みゆく君に消えないでと髪を引いた向日葵畑に隠れる君に行かないでと袖を引いた色付く葉々に迷う君に一人にしないでと裾を引いた白い無音に溶ける君に一人で行かないでと足を引いたでも二度と戻れぬ覚悟をさせてしまうなら飲み込んだ恐怖が笑顔を形作るなら硝煙と血香の中で相対するくらいなら甘ったるい我儘なんて噤んで空が青く世界が美しい内にこの手を離すべきだった‹君と最後に会った日›
6/27/2024, 9:19:34 AM