『イルミネーション』
イルミネーションの光が
寒空に散りばめられた星のように輝いて
冷たい風に乗って、街を包み込む。
「こんなにも綺麗なのに、
なんでひとりなんだろう?」
ふと思ったその瞬間、
自分にツッコミを入れたくなる。
「いや、だって、誰かと来るのもいいけど、
ひとりでもこの光を楽しめるって、なんかカッコいいでしょ?」
でも心のどこかで、
君と一緒に見たあの光が
今も鮮やかに蘇る。
「ああ、もう…結局、
またひとりで来てるんだな、私。」
でも、少しだけ誇らしい気もする。
だって、このイルミネーションが
私を包んでくれるから。
一緒にいるはずの人がいなくても、
光は消えずに、
私を少しだけ明るく照らしてくれる。
それだけで、なんとなく
今日もやっていける気がするんだ。
12/14/2024, 11:23:15 AM