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「鋭い眼差し」


  刺すような視線を感じる。
  あたたかいけど冷たい。
  痛いけど心地よい。
  
先生はいつも厳しい。
褒めたり、優しくしたりは一度もなかった。今ならそれが愛情だと理解できる。

 ねぇどうして一人で行ってしまうの?
なんで私を置いて行ってしまうの?
「あなたはひとりでも大丈夫。私はいつも厳しいことを言ったけどいいところが沢山あるからね。自分で可能性を潰してはいけないよ。辛くても苦しくても腐らず前に進むんだよ。」

…大丈夫なわけないじゃない。

でも先生がたくさんの厳しさと愛情を残してくれたから少しずつ進んでるよ。

緩みそうに、怠けそうになるけど
あなたの鋭い眼差しを忘れないように。

10/15/2023, 11:08:14 AM