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君が紡ぐ歌



 なんでもないけどカラオケに来た。
 嘘、本当はもう卒業だからって言う理由でみんなとカラオケに行くことにした。
 そんななか僕は熱心に歌う彼女をじっと見つめていた。皆が画面を見つめるように、歌ってる彼女は当然画面に見入っていた。彼女の黒目が文字を追っては僕から見て右の方へ戻って来る。美しい高音と握り込まれた手から伝わる感情。熱心な目に感動する。

 もうじきなくなる縁が手の甲をくすぐって、筆を取りたくなった。君が紡ぐその先は

10/19/2025, 12:35:26 PM