ふわりふわり
ふわりふわり
消えては光って
光っては消えて
クリスマスツリーに
飾られた光
街の電灯
そして私の
口から出てくる
真っ白な息
寒い夜に今
光り続ける
白い息を
反射して
ふわりふわり
ふわりふわり
人々が
祈り続ける
何処の誰にも
それは分からぬ
駅前に
誰かを待つと
思われる女が
マフラーをかける
あの女も
祈り続ける
この街に
彼が来るまで
イルミネーションが
光った夜は
きっと私を
置いていかない
永遠が
存在するなら
今がずっと
続けばいい
人々の行き交う
クリスマスイヴに
今日も夜は
やってきた
その夜は
多分いつもの
夜ではなくて
ふわりふわり
ふわりふわりと
浮いて輝く
光を目立たせ
我々に
魅せてくれるため
明日は多分
もっと賑わう
この夜に魅せられた
人々のことを
きっと私は
忘れない
ふわりふわり
ふわりふわり
イルミネーションの
虜となって
ずっと静かな
この人々を
きっと私は
忘れない
12/24/2024, 12:34:13 PM