敬愛

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 まあ、もう、いいでしょう!

 あなたの好きなところに行きましょう。何駅だって一緒に揺られましょう。これまでのこともこれからのことも一旦全部ほっぽり出して、肩の触れ合う距離で座りながら、目的地まで話しましょう。
 何気ない会話で時を満たしながら、あんな人たちの顔なんて忘れてやるんです。代わりに、触れ合った肩の熱をどうか、覚えていてください。
 流れゆく車窓の景色はきっと美しい。話疲れたら、ぼんやりとそれを眺めるのもいいでしょう。

 余計なこと何一つ、気にしなくたっていいんです。
 世間があなたをぞんざいに扱うなら、あなただって、世間をぞんざいにしていいじゃないですか。

 だから逃げましょう、共に。私たち二人、気の済むまでのバカンスを。


『現実逃避』

2/27/2026, 11:19:07 PM