るに

Open App

劣等感が青く深く
私に染み付いて
手放したくない
日常のちょっとした幸せ、
例えば
白い服に何か零したと思ったら
ギリギリのところで
お皿がキャッチしていたときとか。
そんなのを手放してしまうかもしれない。
何も考えられなくなって
呼吸の仕方さえ忘れて
何をするにも息切れして。
手放したくないという感情が
欠如してしまうかもしれない。
趣味もやるべきことも
何もかも他の人より劣るなら
最初からやらなければよかったと、
全ての行動は無駄だったのだと。
ここで踏ん張って
手放さないと決めたものは守り抜き、
思考を止めず、
劣等感など抱く隙を与えない人が
前に進めるんだって
よく分かってるのに。
ずっと同じことの繰り返しで
もう分かっているのに。
"Good Midnight!"
踏ん張れない私の、
青く深かった劣等感は
いつしか黒く海溝のように
大きな穴を開けていく。

6/29/2025, 3:10:24 PM