とおぼえ

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君の声がする

深夜に家を押しかけたのに、
彼女は笑顔で招き入れてくれた。

「なんか、助けてって言ってたかなって思って」
数時間前、電話を通して聞いた声から
そんな気がして今に至る。
なにそれ、と笑う君の声は
心なしか震えていた。
「おれはいつだって側にいたい」

いつのまにか、
彼女の目からは涙が溢れていた。


2/15/2025, 1:28:11 PM